2011年2月17日木曜日

Youtubeでの違法コピーは、むしろ収益チャンス


こんなこというと、なんと不道徳な!と怒られるかも知れない。

しかし、経済産業研究所の調査結果では
Youtubeでの違法コピー視聴が1%増加すると、正規DVDの売上が0.24%増加する統計がでたのだ。(減少ではなくて、増加!)

PDF: http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/11j010.pdf


  1. YouTube で無料視聴されることは DVD 販売とレンタル回数を減らさない。特にDVD 販売はむしろ増加させる効果があり、YouTub e 再生数が1%増えると DVD 販売は 0.24%増える。

  2. このことは YouTube でのファイル削除の効果からも確認できる。ファイル削除はテレビ放映中に行っても DVD 売上に影響は無く、テレビ放映後に行うと DVD 売上をかえって減らす。したがって、Yo uTub e についてはファイル削除を行わず放置した方が著作権者の収入は増える

  3. Winny によるファイル交換は DVD 売上には影響を与えないが、レンタル回数は減らす効果がある



Youtube視聴させても、DVD販売とレンタル回数は減らず、著作権者はむしろ利益が生じているというわけだ。



思うことは2つ。

ひとつは、地上波テレビ局は、これを機にオンデマンド配信を安価で行って欲しい。視聴者は下らないCMを延々見せられなくても良くなるし、テレビ局は新しい収益をあげられる。視聴料のみならずDVD販売も通販にして直販すれば、もっと豊かになれるはずだ。さらに、ダウンロード販売も行えば、新しい市場になる。

もう一つ思うことは、

著作権・知的財産権の時代が終わったと言うこと。これらを「守ったり」「よりどころにする」ことでは、誰もハッピーにならない。利権を死守するのではなく、
これからのビジネスは───
先行者利益、コアファンという資産・・・これが新しい価値観だ。
いかにサービスを「早く広く使いやすく」提供するかに徹してこそ、企業の未来はあるのだろう。