2010年8月7日土曜日

中国の怖さがまだわからない日本


未来予測めいたものになるが、あと5年もすれば、新宿のビルの屋上にある大きな電光看板は、中国企業のものが目立つようになるだろう。

あなたの子ども達が、大学の新卒となって就職面接を受けるさいの面接官は、中国人というケースは珍しくなくなるだろう。第2外国語として中国語を学んでいると有利だったり、中国語会話学校が、たくさん出来るだろう。



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■中国の抱く危機感
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彼らは、海外進出に躍起だ。海外のどこに行っても、中国企業人と中国からの旅行客だらけになっているのは、もうその端緒だ。

あと5年~10年で、彼ら自身が、
 ・資源の枯渇、
 ・日本以上の超絶な「少子高齢化社会」、
 ・ポストモダンの壁

にぶち当たることをちゃんと自覚しているのがその理由だ。

ちなみに、ポストモダンの壁というのは、経済成長後に目指すべき背中を見失う状態や、賃金の高騰によって他国に工場が逃げていくことを指している。

彼らは、なりふりかまわない。



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■それでも、自覚のない日本
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日本はそんな隣国をかかえているのに、危機感が足りなさすぎる。このままでは、中国に飲み込まれる。もう、軒先から母屋へ、火事が移りかかっているイメージだ。

中国人観光客を喜んで受け入れているだけでは、二重三重の意味で、負けている。

生活保護の大量受給問題、東京大阪などでの共同住宅マナー問題。
日本国費による大学工学部への留学生受け入れは、即、日本のロボット工学などの技術流出につながっている。
かの地に進出した日本企業は賃上げストと、技術流出と、法令の恣意的改定に、ストレスを募らせている
ガス田だってそうだし、先週も中国の船が、我が国の領海を侵犯しやがった。

我々の国の、コトナカレ主義を完全に見切ってのことだろう。
完全に、舐められている。
中国美化の一辺倒のマスコミは、正直どうかしている。



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■ある意味、中国の狡猾さを見習いたい
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共産独裁主義というか、さらにいえば、「共産型資本主義」という、まさに悪夢のようなシステムが、グローバル化では残念ながら強い。それが現状だ。(正確には、グローバル化を利用できるように、中国が長期戦略をよく練っているという話。見習いたい)

だが、「自由」という価値観が負けては、くやしい。

中国の裏をかくような、逆に利用するぐらいの意気をもって、世界戦略を立て直したいと思う。

例えば、中国以外の国との連係を深めるのもいいだろう。中国の武器はその市場の大きさだが、それとて絶対ではない。ちょっとひねているが、世界最大の市場は「中国以外」という市場、という考え方もできる。中国以外の、新興国市場。とくに、インドやアフリカ諸国との連係が、日本の命運を握るだろう。そのためには、中東との人的・ビジネス的パイプも切ってはいけない。(ルーピー鳩山くんは、オバマに飲まれて、イラン攻撃を支持してたが、わかっているのだろうか)


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■まとめ
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言いたいことは、山ほどある。打てる手も、無限にある。

しかし相手は、4000年の間、王朝が何度も代わり、殺し合いを続けてきた国である。対して、我が日本は、2000年の間、基本的に単一王朝で、外国からの侵略が数えるほどしかない国である。

甘くはない。
甘くはないが、活きる道は無限にあるだろう。


まずは、そのためにも週末は、孫子の兵法でも再読しよう。


 

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